面接時に使うポートフォリオは千差万別。自分に一番合った、自分の良さを一番アピール出来る作品集を作りましょう。
面接でプレゼンテーションをする際の注意点
・時間、作品数が指定される場合がほとんど
面接時にポートフォリオを要求された場合、ほとんどが何分程度と明記されています。短くて3分、長くて10分程度です。また作品数が指定される場合もあるため多すぎても少なすぎても困る事になります。何度も練習しておき、時間通りにプレゼンテーションが出来るようにしておきましょう
・発表の仕方に注意
プレゼンテーションの仕方は本当に企業によって違います。大きなテーブルを挟んで面接をする場合であれば当然机の上に作品を広げることが出来ますが、集団面接でテーブルとイスが離れているような面接の場合、その場でプレゼンテーションを行うことになります。文字やポートフォリオ自体の大きさがかなり左右されますので、事前にしっかりとした情報収集をしておく必要があります。また何種類かのポートフォリオを準備しておくのも一つの方法です。
・文字、画像の大きさに注意
面接官と自分に距離がある場合、掲載されている文字や画像が面接官によく見えないという問題が発生します。厳しい面接官の場合「見えないんだけど!」と一喝されてしまうことも。形式はもちろん、レイアウトはよく考えましょう。
一般的なポートフォリオの種類
・ブック形式(見開き本型)
最もポピュラーな形式です。作品を一つのページに納め、ページをめくるごとにプレゼンテーションを行います。プレゼンテーションの時間が企業によって違っても沢山の作品を収録しておけばプレゼンする作品を選ぶことができるという利点がある他、持ち運びもしやすいです。バインダー形式であれば用紙など工夫できますので表現の幅も広がります。またちょっとした自分の経歴や細かなバックグラウンドもページを分けて収録できるため、面接時以外でデザイナーの方に自分の作品をじっくり見てもらう際にも使用する事が出来ます。難点としては本を広げるためのテーブル等がないと十分に力が発揮出来ない他、本としての大きさに限界があるためA3程度の大きさでしか作品を収録できないという点が挙げられます。
・ブック形式(蛇腹型)
蛇腹形式で用紙をつなげる事で一度に多くの作品を見せる事が出来る方式です。一時期流行りましたが今ではそれほどインパクトはありません。幅がある机が用意された面接ではかなりの威力を発揮する他、そうでなくても普通の見開き本型のようにページをめくることでもプレゼンテーションできますので臨機応変に対応することが出来ます。作品の数が多い方にはとても有効なポートフォリオの形式です。難点はつなぎ目の処理が面倒くさいことと、市販のものはほとんどなく、あってもサイズがA4程度と小さいため大きいものを用意する為には完全に自作する必要があること、よく広げたり閉じたりするためにぼろぼろになりやすい点が挙げられます。
・模型
作成した模型を面接時に持っていく方法です。大きさによってはインパクトもあり、ビジュアル的にも判りやすいため面接官もコメントがしやすい利点があります。両手が空きますのでダイナミックなプレゼンテーションが出来るのも魅力の一つ。大きさは「面接会場に入る大きさ」であれば良いとある企業の人事の方がおっしゃっていました。難点は大きくなればなるほど持ち運びが難しくなることと、アピール出来る作品数が1,2点に限られてしまうという点が挙げられます。作品数が少ない方はこの欠点を逆に利用できるので、作りこんだ模型がある方にはオススメです。
・パネル型
本型の限界であるA3サイズよりも大きなパネルを用意してプレゼンテーションを行います。インパクトはもちろん、画像や文字も大きく出来るため面接官にも伝わりやすい利点があります。また模型とは違い数枚のパネルを用意すれば作品数も確保出来ます。難点は持ち運びが大変であることと、印刷やパネルのお金が結構かかるという点が挙げられます。
・パワーポイント等のスライド
プロジェクターが利用可能な企業で使用できるアピール方法。対面式の面接ならばipadなどで見せるということもありかもしれませんね。特に動画などをくみ合わせたプレゼンテーションスライドがあるならば魅力的かもしれません。プロジェクターを使える面接会場かどうか予め人事に聞いておかないと大変なことになるので注意しましょう。
自分に合ったポートフォリオは見つかりましたか?
定番の4つの方法を紹介させて頂きましたがいかがでしたか?それぞれ一長一短で悩んでしまいますよね。自身の作品数や見せたい内容によって一番合った方法を考えてみてください。また、表現方法は無限ですからこれ以外の方法を模索するのも一つの手。面接官に伝われば形式なんてどうでもいいんです。
形式が決まればいよいよ内容の吟味をしましょう。どんなレイアウトでどんな作品を載せればよいのか考えてみたいと思います。また書類選考の際に提出するポートフォリオも用意しなければなりませんのでそちらも考えましょう。