ディスプレイ業界って何?
ディスプレイという業界はあまり馴染みがないかもしれません。簡単に言うと建物の内装や展示を中心としたデザインを行う会社群、業界のことを指します。業務の幅は広く、例えばお台場の巨大ガンダムを制作したのは丹青社というディスプレイの会社ですし、東京モーターショーで企業ブースを形作っているのも各ディスプレイの会社なのです。貴方が行きつけのカフェも、よく行く博物館も、思い出のクリスマスライトアップショーも、実はディスプレイ会社が企画したものなんですね。ということで知らず知らずのうちに私達の生活に関わり、心躍らせる空間作りを行う会社、それがディスプレイ業界の会社なのです。
実は人気が高い、隠れた業界
この業界を志望する人は美術系の大学や建築学科の学生がとても多いです。というのもデザインが人々の生活に密着するという業界は珍しく、見た目も華やかであることが人気の理由。ということで競争率は高く、男女、大学卒、大学院卒、専門卒問わずいろいろな人が応募します。
では文系の学生や他学科の人は応募できないのかというと、そうではありません。ディスプレイ業界は基本的に4つの職種が用意されており、それぞれ「営業」「企画(プランナー)」「デザイナー」「制作」という名前で募集されています。先程紹介したデザイン系の学生が応募するのはこのうちの「デザイナー」という職種であるため、その他の職種であれば十分採用されるチャンスはあるのです。後々この4つの業種について詳しく紹介しますが、どれも楽しくやりがいのある仕事。女性の方も沢山活躍しており、むしろ男性よりも多いくらいなのです。
ブラック?ホワイト?
はっきりお伝えしておきますがどの企業もホワイトであるとは言えないでしょう。残業は当たりまえにありますし、休日出勤なども普通にあります。給料も他の業界に比べるとどっこいどっこいという感じ。それでもこの業界に人が集まるのは単純に楽しいから。自分が企画したものが形になり、人の目に触れる喜び。携わった空間が何年も残る嬉しさは、何事にも代え難いものなのです。プライベートよりも仕事を充実させたいという人にとってはとてもやりがいのある仕事だと思います。