デザイナーにとって不可欠なポートフォリオ、これは自分の分身といっても良いほど大切なものです。就職活動におけるポートフォリオとは、学生生活中に作成した作品をビジュアルにまとめたもののことを指します。ポートフォリオに関しては基本的に各個人自由に制作するため、個性が強く反映します。ただし、作品集は自己満足のものではなく、あくまでも面接官に見せるもの。最低限のマナーや守るべき暗黙の了解事項があるのです。私が就職活動で出会った面接官や先輩社員の方が教えてくれたチェックポイントなどを紹介します。どんなポートフォリオを作ろうか悩んでいる方、ポートフォリオってどうやって作ればいいのかわからないという方は是非是非参考にしてみてくださいね。
就職活動におけるポートフォリオ
ポートフォリオとは作品集を意味します。前述の通り形式は決まっておらず、大きさ、形、色は自由です。「図面を入れなくてはいけない」とか、文字の有無などそんなルールは一切ありません。ですが、これはあくまでも面接時にアピールの材料として用いるポートフォリオの話。就職活動においては企業側が大きさや用紙を指定してくることはよくあります。そのため、各場面を想定し、複数の作品集を用意しておく必要があります。
ポートフォリオはあらかじめ複数用意しておく
就職活動を始め、企業の応募要項を見てから作成する、そんなことではとても間に合いません。あらかじめ必要な形式、よくある提出のパターンを知り、その数だけ個別のポートフォリオを用意しておきましょう。
■面接時に使うポートフォリオ
一番重要といっても過言ではありません。面接時にアピールの材料として使います。面接官に広げながらプレゼンテーションを行う事を前提として作ります。企業から「作品を持ってきてください」と言われればもちろん、そうでなくても持参していけば自分をアピールするチャンスになりえます。その分作品の数をどうするか、レイアウト、文字の大きさなどはかなり考える必要があります。また企業によっては有利なポートフォリオの形式もありますので是非参考にしてみてください。
■書類選考での提出用ポートフォリオ
デザインの企業に応募する場合、エントリーシートを提出する際同時に作品集を要求される事はよくあります。厳しい企業の場合、作品集が通過しなければ説明会にさえ参加することが出来ないという場合も少なくありません。そのため早めに作品を整理し、企業が要求する形式に合わせる準備をしておく必要があります。A3、A4などの大きさを指定される場合はもちろん、企業が作成したシートに印刷するということもあります。
■デジタルプレゼンテーション用のポートフォリオ
数は少ないですがプレゼンテーションのためにパソコンを使わせてもらえる場合もあります。スライドで行うプレゼンテーションはまた雰囲気も変わりますし動画作成などがスキルとしてある方にとってはアピールできるチャンスです。自信がある作品についてのパワーポイントは一つくらい用意しておきましょう。
形式が決まっている人は
もう既にどんな感じでポートフォリオを作成しようか大体決まっているという方は内容の吟味をしましょう。どんなレイアウトにすればいいのか、図面は載せた方がいいのか、数は多ければ多いほど良い?なんて疑問が沢山湧いてくると思います。デザイナーの感性で作品は見られますから絶対に良いというレイアウトは存在しませんが、自分の個性や作品の内容をなるべく伝えられるように出来る限り案を練りましょう。